
- 仕事の成果を伸ばしたい人
- 新規事業などのゼロイチが求められる人
職場に「ゼロイチができる」と評される、圧倒的に仕事ができる人はいませんか?そんなシゴできな人には一体どのような共通点があるのでしょうか。
この記事では、仕事ができる人をリーダータイプ・マネージャータイプに分けて、それぞれの特徴を解説します。
仕事ができる人とは

仕事ができると思われる人は、大きく『リーダータイプ』と『マネージャータイプ』に分かれます。
リーダータイプは最前線で「結果を出す人」を指し、組織が目標とするゴールへ向かうための、いわゆる現場が目指すべき理想像です。一方でマネージャータイプは、結果を出しているわけではないものの、組織全体から「尊敬される人」を指します。
この両者は似て非なるものであり、ピーター・ドラッカーは『マネジメントとは物事を正しく行うことであり、リーダーシップとは正しい物事を行うことである』と表現しています。
リーダータイプの特徴

リーダータイプは所属する組織により、その力が発揮されないことがあります。組織の正は結果ですが、その過程を正にするのは組織であり、過程が変われば結果も変わるからです。
逆に言うと、現在結果を出しているということはその姿が組織の正であり、社員の理想像と言えます。
1. 個人主義
リーダータイプは現場の最前線でタスクに追われているため、組織内での会話に時間を割くほどのマンパワーが残っていません。
よって、他の社員からは「他人に興味がない」という印象を与えがちです。もしリーダータイプに「社内教育」を任せる場合は、まずその本人を最前線から外すことが必須になります。
2. 優先順位が明確
優先順位は、結果を出すための土台です。
日々発生するタスクがどのような結果に結びつくかを判別し、自身のタスクが最小限になるよう取捨選択します。これにより、『即レス型』や『頭の回転が速い』という印象を持たれることもあります。
3. 取引先からの信頼が厚い
組織の売上に貢献するほど、その人は『組織の顔』になります。
組織の顔となる存在は社外との関係が濃くなるため、自然と取引先との信頼関係が厚くなります。逆に社内の関係性は希薄になりますが、逆にこれを両立するのは非常に困難なのです。
4. 自身の役割を言語化できる
結果を出している人は、それ以上に挑戦する機会が多くあります。彼らは全てにおいて成功しているわけではなく、同時に最速で失敗も繰り返しているのです。
これにより、自身の強み・弱みを自然と認識することができ、その強みに準じた組織内での位置付けも言語化できるようになります。

リーダータイプを他の組織から引き抜く際は、所属する会社の風土が自社と似ているかを見ておきましょう。
その結果が組織に依存したものであり、組織が変わると力を発揮できなくなる可能性があるためです。
マネージャータイプの特徴

マネージャータイプ最大の特徴は、他人からの『好き』を獲得するのが異常に上手いことです。
このタイプが組織の2番手にいると、トップは仕事がし易くなります。
1. 人間力がある
人間力とは、人を引き寄せるカリスマ性を指します。誰にとっても『お願い事や相談事をし易く』それを完璧ではないものの無難にこなしてくれます。
このタイプは総じて「要点が定まらない無駄話が多い」ものの、「褒め上手」で頼まれごとは断りません。
2. ゴール設定が明確
リーダータイプはタスクを自身で完結させる力を持ちますが、マネージャータイプは権限移譲が得意で、ある意味他力本願な一面があります。
他人のゴールを本人が納得する形で設定でき、それを細かくフォローすることはないものの、問題があれば代打ができる力量は持ちます。

権限移譲とは、自身が持つ業務遂行の権限や責任の一部を、他者(多くは部下)へ移すことです。
単純に業務を「任せる」だけでなく「委ねる」ことで、自身のタスクを軽減させより重要なことに時間をかけることができます。
3. 組織内からの信頼が厚い
権限移譲ができるが故に本人には時間があるため、その時間を社内の頼まれ事に費やすことができます。
これにより、さらに信頼を集めることができる好循環が生まれますが、当人の能力はそれほど高くないため、取引先との関係はリーダータイプほど濃くありません。
4. 組織の役割を言語化できる
マネージャータイプの人は、組織で連携することが自身の強みであることを理解しているため、主語も組織として言語化できます。
自身に権限が無くなることを良しとすることは、『自分より優秀な人を協力者として集めることができる』類まれな才能です。
ゼロイチができる人とは
ゼロイチができる人とは、文字通り「何もないところから組織を生み出す」ことができる人です。
例えば新規顧客の開拓や新規事業の立ち上げは、自社のリソースを駆使して行うものであり、ゼロイチで会社を設立する場合と難易度が大きく異なります。
くろひつじ特に以下の点では、既存の『取引先・実績・人材』があるのと無いのとでは全然違うんだ。
| 項目 | 会社設立 | 新規事業 |
| 資金調達 | 自己資金・銀行融資 | 親会社 |
| 人材確保 | 人的ネットワーク | 社内異動・公募 |
| 倒産リスク | 有り | 無し(親会社が清算) |
| 製品・サービス開発 | 試作品 or 無し | 研究開発部門 |
| 集客・マーケティング | 0からスタート | 既存取引先・実績 |
代表的な人物像『覆面ビリオネア』
自分が食べるだけの個人事業主規模の事業であれば、リーダータイプでも十分存続可能ですが、『何もないところから組織を作り出す』には、自分が最前線に立ちながら人も集めることが必要になります。
よって「ゼロイチができる人」とは、リーダータイプ・マネージャータイプの両方が備わっている人を指します。
具体的な人物像を考えてみましょう。
『覆面ビリオネア』という番組があります。
これは実業家グレン・スターンズが正体と財産を隠し、見知らぬ土地で所持金100ドルから90日以内に評価額100万ドルのビジネスを築くことに挑戦するドキュメンタリーです。
舞台はアメリカ合衆国ペンシルベニア州エリーの地方都市で、彼は「グレン・ブライアント」という偽名で人脈ゼロの状態からスタートします。
資金額の変化
彼はまず「聖パトリックの祝日」に着目し、残金の49ドルで緑色の帽子やグッズを仕入れ、人々に売り歩いて約1,000ドルの資金を稼ぎ出します。
その後、中古車を仕入れ清掃・整備し、転売することで資金を倍増。さらに得た資金で中古住宅の転売にも挑戦し、まとまった運転資金を確保します。
最後に自身で集めた仲間とともに、バーベキューレストラン「アンダードッグBBQ」を立ち上げ、結果として目標の100万ドルは超えなかったものの、評価額75万ドルのビジネスになりました。


この「アンダードッグBBQ」は2026年1月現在も存続しており、インスタのフォロワーは4.5万人にも達します。
鍵となる教訓
このような成功者が私たち一般人と異なる点は、日銭を稼ぐためではなく『成功するために働く』という信念を持っていることです。
この信念を持ち、番組内で実際にグレンが述べた以下の教訓を遵守すれば、個人的な背景がどうであれ成功者に近づきます。
- 「取るに足らない仕事などない」
- 自尊心より目的達成を優先する姿勢が顧客を作り出す。
- 「まず買い手を見つけよ」
- 商品ありきではなく人の願望から事業アイデアを発想する。
- 「人を雇う時の一番の基準は人柄です」
- 能力や報酬ではなく人間性を重視し、大義や夢に共感する人を見つける。
グレン・スターンズの人物像
番組内での彼は、間違いなくゼロイチができる人です。
資金を増やす過程も現実味を帯びており、B2C販売から初め徐々に単価の高い商売へ移行するのは、多くの起業家が実践する(スモールスタートの)道筋とも合致します。
1. 人間力
グレンの人間力は非常に高く、共感力や対人スキルなどが番組を通して際立って描かれています。
例えば、見知らぬ土地エリーで生活費にも困窮する状況でも「タダ飯はフェアじゃない」と言い炊き出しに参加し、また「どんな仕事も真剣にやれば自信に繋がる」と、清掃や力仕事でも率先して取り組んでいます。
2. 優先順位とゴール設定
チャレンジ開始直後、グレンはペンシルベニア州エリーの物価を調べ、「90日間暮らすには約3,300ドルが必要」と試算すると、それを「最初の1週間で稼ぐ」という明確な目標を立てました。
そしてトラックで寝泊まりしながら廃タイヤや鉄材を探し、思うような成果が出なくとも『多くの人はすぐ諦めるが、成功するのは最後まで諦めない者だ』と自身の決めた優先順位を覆しませんでした。
その後グレンはエリーの市場調査を行い、当初クラフトビール製造に着目しましたが、90日の制限に間に合わないと判断すると早々に撤回。「BBQとクラフトビールを提供する店を立ち上げる」という新たなゴールを設定しました。
このように、グレンは長期ビジョン(90日後の100万ドル事業達成)に向けて段階的な目標設定をし、限られた時間内で何をすべきか取捨選択。それぞれに優先順位をつけて行動しました。
3. 取引先及び仲間内からの信頼
グレンは90日間の挑戦の終盤、事業の評価額が目標の100万ドルを下回る75万ドルに留まった際、番組開始前の宣言通り自腹で100万ドルを補填し、仲間たちへの感謝として謝礼や今後の事業支援基金を提供しました。
また、チームメンバーの一人であるクリスティーンが度重なるミスを犯した際、グレンは「人の長所を活かすのがリーダーの仕事で責任だ」と述べ、自らの責任を認める姿勢を見せています。
4. 組織及び自身の役割を言語化
彼は事業コンセプトを「弱者から這い上がるBBQ店」と命名し、エリー最大のBBQフェスティバルで勝負に出て「そこで名を上げて開店初日に繋げる」という具体的な計画を示しました。
さらに彼は、仲間に対し自分がやるべきこととチームに任せることを明確に区分し、先述のクリスティーンの件の発言も、自らのリーダーとしての役割を明確に理解し言語化できていたからこその内容でしょう。
最後に
今回は、仕事ができる人をリーダータイプ・マネージャータイプに分けて、それぞれの特徴を解説しました。










