なぜ会社員に副業が必要なの?現役の商社マンが複業をするに至った経緯とおすすめ副業3選をご紹介します。

現代の日本において副業をしたいと考える人は少なくないと思います。本サイトでは、実際の統計から私自身の実例を基にしたおすすめ副業3選をご紹介したいと思います。

目次

実際の統計

前提情報として、統計情報を基にした賃金や副業の実態を見てみましょう。

副業する人の割合

実際に副業を行う人はどれくらいいるのでしょうか。下図から副業を行う人は労働従事者の7%程というのがわかります。

引用元:公益財団法人 生命保険文化センターより

実質賃金の推移

内閣府が発表している「実質賃金の推移」において日本は1991年から2024年現在も概ね横ばいです。

他国と比較した実質賃金の差は、その国から購入する商品・サービスの金額に比例する為、あらゆる消費に対して日本は年々不利になっています。

実質賃金とは…給与である名目賃金から、消費者物価指数に基づく物価変動の影響を差し引いた指数

年齢別の年収と中央値

国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は433万円

性別ごとの正社員で見ると、男性が570万円、女性が302万円。年齢別にしたグラフが下図となります。

引用元:dodaより

生産性と賃金の関係性

下図は三菱UFJが発表しているデータです。要約すると他国と比較し、現状の日本は生産性と賃金の紐付けはできていない。要因は為替や政治情勢、社会保証の影響があるためとされています。

引用元:MUFG 資産形成研究所 論文より

統計から思うこと

以上の情報から統計上、日本は世界と比べ年々貧乏になっており、賃金は性別・年齢・移住地域により明確な格差があり、かつ生産性と賃金の紐付けも弱いとの見解になります。年収を多く貰いたければ都心部に住んで男性になって50代後半になってね。ということです。

さらにここで考えて頂きたいのは、皆さんは統計上の好条件が揃った年収:700万〜800万円で満足しますか?ということです。社会保障制度の悪化や物価の上昇が年々騒がれている中で、おそらくそれを心から満足する人は少ないでしょう。

ではなぜ私たちはそのような環境で生きているのでしょうか?理由は簡単。やり方がわからないんです。前途した通り副業をしているのは統計上全体の7%しかいません。さらにそれをオーナーとして取り組んでいて、かつ成功しているのはごく僅かでしょう。成功者はネット上に溢れていますが、実際には情報商材を販売しているか、本当に成功していてもビジネスには再現性はありません。

私は(現在も現役ですが)専門商社の営業マンとして平均年収より高い賃金を貰っていました。ですが私は行動することを選びました。本業を辞めさえしなければ投資するのは自分の時間だと思ったからです。

おすすめ副業3選!

現代において副業は非常に参入障壁が低くなっています。ネットを調べると色々な種類の副業が出てきますが、ここでは3点についてご紹介します。これは私が現在も継続して行なっている副業で、なぜ私がこの3点を選んだかも合わせてご紹介します。

各副業の特徴

それぞれの副業には明確な特徴があります。

種類即効性継続性難易度汎用性
海外輸入物販短期
せどり短期×
ブログ長期
個人の実経験からの一つの意見です。統計情報ではありません。

・継続性とは…時間や場所に縛られない、本業を続ける上での継続難易度を示してます。

・汎用性とは…事業の拡大のし易さを示します。

海外輸入物販

海外輸入物販は、各国のECサイトや海外展示会などから商品を仕入れて、OEM製品や並行輸入品として日本国内のECサイト、フリマサイトで販売する手法です。海外のECサイトから購入すれば販売も含めすべてネット上で完結することから、短期で利益が見込め発送手続き以外は場所と時間が縛られないのが最大のメリットです。

またリピート商品化しやすい面もあります。物販は本来、事前に販売状況や粗利をリサーチして進めるものですが、輸入物販はネット上から商品を仕入れられるため、実際にはリサーチ量が少なくても自分が売れそうだと思う商品を少数で仕入れ販売してみて、月5点以上売れればそれをリピート販売し類似商品の拡販に繋げられます。参入障壁がスキル面でも低いのです。

デメリットとしては、日本国内であれば取り組める副業でかつ少額から始められ、前途の通りスキル面でも参入障壁が低いことから、価格の叩き合いになりやすいことです。優秀な商品を時間をかけて増やしていき、トータルで利益を増やしていく必要があります。また実作業量に比例して事業が伸びていく為、狩猟型と農耕型を良いとこどりした手法かと思います。

注意点

こちらの手法を選択した場合、海外展示会へバイヤーとして参加し、OEM製品を国内で販売していくこともゆくゆくは視野に入れなければいけません。価格の叩き合いを避け差別化を計る為です。これは旅費や仕入れ費用が嵩むため、ある程度資金繰りのリスクを負えるレベルまで販売実績を伸ばしてから参入するのがお勧めです。ヒット商品がたとえ1/100の確率でも、1商品がヒットすればそこまでの投資額はペイできるでしょう。

ネット上の物販ではブランド品、限定品が他通常の商品とは比べ物にならない程多く売れます。このような商品を取り扱う場合、後述する実店舗から仕入れる店舗せどりをお勧めします。輸入仕入がお勧めできない理由は、単純にブランド品の価格がそれ程変わらないからです。国際・国内輸入費用を引くと、余程大量に仕入れない限り手のこりが無くなります。また特にアジア圏ではコピー品が多いことや、輸入代行業者がブランド品の輸出に慎重なことも理由となります。

せどり

海外輸入物販と似てますが厳密には異なる副業です。せどりは実店舗からkeepaやフリマアプリを使用して市場価格をリサーチし、実店舗の価格との差額を見たうえでECサイトやフリマサイトの価格の方が高ければ購入し、そこで販売する手法です。

短期的な粗利は最も稼ぎやすいとされるせどりですが、行動量が成果に直結する狩猟型のビジネスになります。各店舗の移動に時間を要すことや、現在住んでいる立地にも関係することから、外注化がしにくく積み上がり式ではないことがデメリットになります。逆に言えば仕入れる商品の差別化ができるため、他の副業より価格の叩き合いになりにくいメリットがあります。

注意点

ここで言うせどりは転売ではありません。転売は必要な人に物が届かない為、不幸な人を作りますが、せどりは必要な人に必要なものを届け、かつ店舗にとっては在庫リスクを軽減してくれる、社会貢献のできる仕事です。線引きが難しいですが、例えばせどりがこの世から無くなった場合、EC市場の供給縮小により、付近に実店舗の無い立地に住む人たちは苦労してしまうでしょう。

実物売買全てに言えることですが、購入した商品の消費税や送料、販売手数料も計算したうえで粗利率を計算し、かつ複数の在庫を管理する必要があります。全て最初から完璧にこなす必要はありませんが、一般に簡易計算が得意な方や市場動向に敏感な方は向いてるかもしれません。

ブログ

ブログは完全に農耕型のビジネスで、数ヶ月取り組んだところですぐ成果に結びつく手法ではありません。既に成果がでた副業が存在し、次のステップアップとして取り組むのがお勧めです。下記その理由をご紹介します。

既に成功した副業のお題でブログが書ける

ブログを始める上で重要なのは高単価ジャンルの選定ですが、現在は主要ジャンルの競合が企業規模になってしまっています。そのためブログを始めた方が最初につまづくのが企業規模の相手との差別化です。

すでに成功している副業があればその実績を執筆できます。また読者に付加価値のある情報を提供するには相応の実践レベル経験が必要です。企業という概念は人ではなく副業を実践することはできないため、そこで差別化を図れます。

撤退基準の期間を長く設定できる

前途した通り、ブログは農耕型のビジネスです。まずは100記事と言われている通り、ある程度の記事数や分析力、文章力がないとすぐ成果に直結しません。但し既に成功している副業があれば、資金に余裕が生まれ撤退基準も期間を長く設定できます。これは既に成果を出している人しかできない思考です。

時間と場所を縛られないため、空き時間で作業を進められる

副業をする上で自分の最大の味方で有り、また最大の天敵は時間です。時間捻出の方法は後述しますが、皆平等に時間が24時間と限られている中で成果が分かれる一番の要因は投下時間です。そしてこれまで3種類の副業を紹介しましたが、その中で最も時間を味方につけやすいのが、時間と場所に縛られないブログの特徴になります。この特徴は複数の事業をする複業に最も適しています。

その他:次の事業へ取り組むための基本的なスキルが学べる

ブログをやるメリットとしてもう一つ抑えたいのが、ブログを通して得られる下記スキルです。

  • プログラミング
  • SEO対策
  • データ分析
  • 読解力
  • 情報収集
  • ライティング
  • プレゼン

これは自分という資本をステップアップする上で非常に役に立ちます。自己投資としてこれほどのスキルや経験が得られるジャンルは他にありません。最初は誰にも見てもらえませんが、複数の記事の中で1つでも成功すればそれまで投下した時間を全てペイできます。

まとめ

ここまで3種類の副業についてお話ししましたが、世の中には他にも様々な副業が存在します。実はそれぞれの副業の中でどれをやるかは重要ではなく、成果の分かれ目はどれだけ継続したかで決まります。継続していけば失敗する期間もありその時間を他の副業に割り当てて、気づいたら副業ではなく複業になっています。複業となったら収入の柱が増え、人生の選択肢をより多くしてくれます。

副業を複業にするには

前途した通り継続する過程で副業が複業へと変化しますが、そこで重要なのは副業を生活スタイルに組み込み習慣化することです。しかし、もし現状の生活スタイルから副業に勤める時間を捻出できない場合、現状を改善しなければ継続できません。まず生活スタイルの一例を見てみましょう。

成功者の生活スタイル

個人的に尊敬しているX(旧ツイッター)を買収したイーロン・マスク氏を例にしてみます。彼は1週間に80時間以上働く超ハードワーカーとして有名です。週80時間働くと言うことは、休みなしで毎日 11時間以上働くと言うことです。過労死ラインの月の残業時間が80時間以上と考えると、2週間で過労死ラインを突破している計算です。そして彼は自他ともに認める成功者です。

ここまで自分を追い詰める必要はないかもしれませんが、世間のいう成功を掴む為にはそれ程に仕事をしなければならないと言うことかもしれません。いかに現状の生活スタイルから作業時間を作るかがカギになります。

圧倒的な作業量をこなすには

まず考えてはいけないのは、睡眠時間を削ることです。最も簡単に時間を増やす方法にはなりますが、最も早く挫折する方法でもあります。生物として必要な食や睡眠を満足に得ることは、日々の生産性に直結します。欲求はむしろ褒美として、成果がここまで達成できたらこのくらい多くとろうと考えるべきです。

では日々の時間の何を削れば良いのか?と言う話ですが、生活スタイルは個人的な価値観の優先順位で成り立っているため参考程度の話しかできません。私はここでいう成功者ではありませんが、参考として決めている生活スタイルを図にします。

副業をする時間は、可能な限り本業と同時間以上になるよう意識し、通勤時間、お昼休みも副業をする時間に当てています。それをカウントしても1日3時間半程度が限界ですが、代わりに土日は必ず副業の作業時間に集中してます。

日数(日)時間(h)小計(h)
平日53.517.5
休日21326
合計43.5
作業時間 計43.5h(週)

また自分の中で絶対に決めているルールがありますのでご紹介します。これはおそらく副業に取り組んでいる方は共通している要素かと思います。

本業の残業は絶対しない

本業の残業は究極の無駄だと思っています。理由はたとえ時給換算で給与の1.25倍、もしくは1.5倍を貰ったとしても、結局は時間給という天井が決まっており、かつ会社での成果は自分の資本にならないためです。入社1.2年目ならわかりますが、そうでなければ社外で自己資本を高めるために時間を費やしましょう。その為には限られた時間で最大限の成果をあげ、本業の中でも取捨選択し無駄な時間を削減することをおすすめします。

家族の時間は必ず設ける

副業を始めて最初の1.2年は、生活費の足しになるような成果をあげれないでしょう。その状態で家族との時間を削ると、家族から副業反対の意見が出かねません。まず何の為に副業をするのかも考えましょう。自己の欲求を満たす為であれば考える必要はありませんが、家族の為、人の為を目指すなら本質の時間を削減するべきではありません。

とはいえ家族との時間と仕事の時間は反発し合います。私のおすすめは、あらかじめ時間を決めて、その時間を家族と過ごすことです。私はこれをすることで逆にメリハリが付き、お金に余裕が生まれたのもあって一日中一緒にいた時期より濃厚な時間を過ごすことができています。

睡眠時間は決して削らない

前途した通り、睡眠時間は生産性に直結します。短期的には爆発力がある方法ですが、長期的に考えれば病気や向上心の継続が難しくなるリスクがあり、成果よりも圧倒的なデメリットが発生します。ショートスリーパーを推している有名人の方もいますが、我々は安定した睡眠を獲得し脳が発展した種族であり、睡眠より削るべき優先順位の低いことが他にたくさんあることを忘れてはいけません。

あらかじめ撤退基準を決める

正直、取り組んだ事業の大半は思うような成果は出ません。成果の出ないものの中には継続することでいずれリターンが大きくなるものも存在しますが、ここで多くの事業者が頭を悩ますのは撤退基準です。この撤退基準はこれまで投資した金額や時間が多ければ多いほど固執してしまうものですが、重要なのは自分の中で事業ごとの基準を決めることです。

私の場合は物販、ブログ共に2年後に¥50,000-/月 以上継続的に稼げることができなければやめることを決めていました。実際には取り組んでいる副業の種類や運転資金がいくらあるかで変わると思いますが、副業ごとに成果の実例を調べておき、それぞれの撤退基準を決めておきましょう。期限付きの撤退基準は付加価値の生産スピードを上げます。

目的のない時間は過ごさない

ここで言う目的とは、副業の時間=お金、運動の時間=健康、家族との時間=幸せ ということです。

例えばSNSやテレビ、会社の飲み会やゲームの時間は目的があるでしょうか。もし目的がある場合、それは自分が考えた目標でしょうか。もし自分が決めた場合、それは長期的な自分の目標に繋がるでしょうか。この問いに全てYESの場合、確かにその時間は大切です。ただもしNOが1つでもある場合、その時間は無駄な時間に該当します。たまになら良いかもしれませんが、基本的には断ち切りましょう。

最後に

今回は日本における賃金と副業の統計と、実際に副業を行った経験を基にした実例をご紹介しました。ここまで読んで頂きありがとうございます。本ブログに共感された方は、おそらく各副業の具体的なやり方について疑問になったかと思います。今後その内容も投稿していく予定ですので、ブックマークしておいて頂けると幸いです。

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